[ 編集者のお仕事 ]
|
同じ編集という職種でも、版元によってその仕事内容は千差万別で、一概にこれが編集の仕事と規定できないものです。
携わっている媒体や、出版社の規模によっても違うでしょうし、社風とか編集長や代表者の考え方でも大きく違ってくるでしょう。
実際、私がサラリーマンのときに経験した、3つの編集部でもまったく違った仕事をしていました。ある編集部では、ほとんど毎日校正ばかりしていましたし、また別のところでは、新刊の企画ばかりで編集実務はほとんどなし、新雑誌の立ち上げに就いていたときは、それはもうあらゆることをしていました。
ただひとつだけ変わらないものがありました。それは仕事全体をマネージメントすることです。交渉力または段取り力ともいえば分かりやすいでしょうか。
校正ばかりしていたときも、著者との打ち合わせ、外注さんへの指示や編集部全体の流れの把握など。企画をしていたときも、著者へのアプローチから交渉、編集部内でのプレゼンというように、そのすべてが自分を中心として人から人への意志の伝達と統一という行動に集約されました。
今風に言えば、エグゼクティブプロデューサー?とでも呼べばいいのでしょうか。とにかく与えられたプロジェクトの中心となり、何から何まで気配りし、まとめあげていく職種であるということでしょう。
2005/11/19(Sat)
|
|